アーカムのとある馬小屋で見たチラシの裏

筆者shibkiが興味、関心、好奇心の赴くままにチラ裏情報を書き綴ります。

定本ラヴクラフト全集

こんにちは、shibkiです。

今日は私の大切なコレクションの一つを紹介したいと思います。

 

定本ラヴクラフト全集

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国書刊行会から刊行されたCthulhu神話の創始H.P.ラヴクラフトの全集です。

全10巻(7巻のみⅠとⅡの分冊)11冊の函、帯、月報揃いの完品。高かった…昭和59年刊行ということでダメージはあるものの完品はまずお目にかかれず分かる人には分かる、今やとても貴重な書物となっています。

東京創元社より文庫本サイズのラヴクラフト全集が手頃な価格で販売されていますが、こちらにしかない作品は存在せず、国書刊行会のものでしか読むことができない作品、資料があるため大変価値があります。そして『定本』としての価値は言わずもがな。ラヴクラフトの研究に人生を注いだS.Tヨシ氏の翻訳で原文により近い状態で読むことができます。

私は実のところまだ未読で、この全集を手に入れたのも最近。今はホコリの侵入を防ぐための細工を施したコレクションケースに保管してあります。

大きな図書館などでは取り扱いもあるらしく、買わずとも読むことはできるようですが昨今のCthulhuブームで予約が後を絶たないらしく購入に至ったというわけです。

 

シェアワールドであることで、権利問題に寛容なこのCthulhu神話体系は、媒体を問わず今や数多くの作家によりたくさんの作品が作り上げられました。その中でも原点となる作品群がこの全集であり、全ての始まりであったとも言えます。

創始ラヴクラフト御大は幼少期より神経症を患っており、社会的な交流を好まず人生の大半を作品の創作と、生業であった添削に当てたと言われています。

作品から随所に見られる生々しく具体的な描写は豊富な語彙力に補完され、独特な文体で語られる物語は読む人を惹きつけ、今もなお愛され続けています。

そんな御大の作品を余すところなく読むことができる定本ラヴクラフト全集。これはまた時間をかけて読み進めていきたいと思っています。そしてそれぞれの作品を読んだ感想などもこのブログに書いていこうと考えています。

 

ちなみに最近ではCthulhuクトゥルフと読むようになりましたが、この全集ではクスウルーと訳しているようです。

クスウルー、ク・リトル・リトルクトゥルー、クルウルウ、クトゥルフなどたくさんの呼び名があるCthulhuですが、それがまた良いのでしょうね。