最高のWizardry#1を求めて
こんにちは、shibkiです。
あなたはこの世で一番好きなゲームは何かと聞かれたら何と答えますか?
私は迷わずWizardryと答えます。そしてどのWizardryかと問われたら、未プレイにも関わらずAppleⅡ版の初代Wizardry#1~狂王の試練場~と答えるでしょう。
古い書籍ですが、私はAppleⅡ版のROMデータが附属しているローカス出版のWizardry Collectionを所持しています。
なぜプレイしないのかと聞かれれば「もったいないから」と答えてしまうことでしょう。そう、楽しいに決まっているこの作品にはじっくりと時間をかけて向き合いたい。
プライベートな時間こそ貴重な私にはPCと向かい合ってガッツリというわけにはいかない。
そこで、もっとライトに携帯機でプレイできるWizardry#1を探してみることに。ここに私が知りうる限りの情報を列挙し、そこから私にとって一番と思える作品を探し出したいと思います。
携帯機でプレイできるWizardry#1は携帯電話のアプリを除けば以下二つのプラットフォームから選択することになりそうです。
基本的にはFC、SFC準拠であるためAppleⅡ版とはかなり違う部分が存在します。一番はダンジョンの構成で、地下5階~地下8階にかけては特別な称号を与えられたキャラクターにのみ攻略可能となるオリジナルのダンジョンとなっています。
またGBC版はダンジョンサイズも16×16に縮小されてはいるものの評価は高い。なぜならもともと評価の高いFC版の移植作だから。そこに加えてGBC版にはシナリオが#1~#3まで移植されていて、転生も可能となっているため長く楽しむことができる。
問題点はFC版にあったACバグは改善されているものの、ホビットを選択した場合にのみ到達するすばやさの数値が20を超えると途端に最遅キャラへと変貌してしまうというバグが存在するということ。
ここまでの感想としては縮小マップが気になるところですが、GBCは乾電池駆動ということもありかなりお手軽に、しかも寿命の短い充電池駆動ではない分長期間に渡りプレイすることが可能なのではないかと考えます。ただし、ホビットバグは正直ちょっと引っかかる。
魅力的なのは#1〜#3までのシナリオをプレイでき、加えてキャラクター転送にも対応しているところ。
お次はワンダースワン版(以下WS)
こちらはGBC版とは違いPC版準拠であるらしく、マップ構成はそのまま?のようです。インターフェイスこそ携帯機用に変更されているもののしっかりと20×20のマップに対応し、しかもワンダーゲートなるものを用いることで追加ダンジョンのダウンロードも可能とのこと。
シナリオは#1のみ移植されていて、調べてみる限り細かなバグは報告されてはいるもののGBCのホビットバグのような致命的なバグはなさそう。
賛否が分かれる点として、モンスターグラフィックが末弥純氏ではなく、ミュージックも羽田健太郎氏ではないオリジナルに変更されています。しかし、これを改悪と見るユーザーは少ないらしく絵も音も評価は高い模様。
通信ケーブルを用いての別カートリッジへのキャラクター転送に対応していて、さらにワンダーゲートでダウンロード済みのカートリッジから追加ダンジョンもコピーできるようになっているとのこと。おまけにボルタック商店の販売リストもコピー可能ということでほぼほぼシナリオとダンジョンの踏破状況以外のデータは通信ケーブルで移動が可能なように思えます。
気になる点としてはWSというハードへの信頼性。昔所持していましたが、よくデータが消える、または起動しないといったトラブルに見舞われた。
そしてもう一点はワンダーゲートが現時点で利用不可という事実。言い換えればSRAMの電池が切れていない追加ダンジョン入りのROMを入手できなければ、このソフトを完全に堪能することが叶わなくなる。これが入手できるのならば間違いなく個人的にWizardry#1はWS版で決まりでしょう。
以上二つのプラットフォームから選ぶことになる都合、ハード面にもスポットを当てて比較してみたいと思います。
どちらも乾電池駆動ということで個人的には好感が持てます。特にWSにおいては乾電池一本で20時間ほど駆動できるほど低電圧なのには驚き。
本体の販売数では圧倒的にGBCでしょう。よってリペアや買い替えを視野に入れるならばこちらに軍配が上がる。
さらにGBCカートリッジは他にもGBA、GBASPなどでもプレイ可能なのは無視できない。エミュレートに抵抗がなければレトロフリークでFlash保存もできてしまう。SRAMの電池交換がない分ストレスなく長期間のデータ保管が可能となる分ハード面での信頼性はGBCがやはり強い。
それでは今の情報を元に総合的に判断してみましょう。ここまで書いて私が個人的に魅かれたのはWS版。そこにはPC版準拠のWizardry#1という点も大きく加点されていますが、ガジェット好き、限定版好きにはたまらない魅力がWS版にはあるからです。
PC版に準拠した20×20構成の全10階層のダンジョンに加えてワンダーゲートを使用してダウロードできる1フロア全10種の追加ダンジョンに追加アイテム20種、追加モンスターデータ26種。さらには同ソフト間のキャラクター転送に加え商店リスト、追加ダンジョンデータをコピー可能ということで実質、進行データのバックアップが擬似的に可能という見方もできます。そしてこれはかなり魅力的です。
頭の中でWS版を快適に、そして長期的にプレイできる環境を想像してみるにWS本体が二つにカートリッジが二つ。そして通信ケーブルがあれば良さそう。
結論として、携帯機でプレイ可能なWizardry#1において妥協を許さないならばWS版のワンダーゲートの追加データ入りROMということになります。
しかし今やそれが入手困難な品であるというのが嬉しくもあり、悲しくもある。
私の人生において、またひとつ目標ができた。