アーカムのとある馬小屋で見たチラシの裏

筆者shibkiが興味、関心、好奇心の赴くままにチラ裏情報を書き綴ります。

車購入

こんばんば、shibkiです。

今日は僕の趣味の一つである車の話。

今年の9月頃だったかな…愛車の現行型パジェロ(ロングMT)という希少車に白髪のおじさんが乗るアクアが一時不停止で突撃してきました。

ボディ前部分を大破、幸いとても頑丈な造りの車ということもあって同乗していた嫁も友人も無傷で済みましたが…パジェロはフレーム自体にダメージが入ってしまったため修理しても修復車として価値は暴落し、さらに修理費は100万オーバーという事実をディーラーから突きつけられ、迷いに迷った末廃車を決意。

もともと希少なものに吸い寄せられる性質の人間なのでこの事故によるショックは計り知れなかった…それからというもの、立場的な恩恵により会社の車を通勤に使用することを許され、なんとか今日まで繋ぐことはできた。

僕という特異な人間にあっては、自らが乗る車選びには当人がこれぞ!と本気で納得できない限りは購入するということができない。そういう病気なのだ。前愛車のパジェロこそ子持ちであったが故の妥協はあったが、MT仕様のクロカンに乗れる希少な存在が僕を引き寄せたのは確かだ。

その前に乗っていたのはAlfaromeoの156JTS(MT)という車で、これもまた良くも悪くも特異な存在感を放っていた。

そこで最近になり、嫁にいよいよ車の買い替え時期がやってきたことにより今回こそはとファミリーユースな車両を嫁さん用に購入した。

選んだ車両はデリカD5のアーバンギアというモデルで、ディーゼル四駆のハイパワーミニバンだ。この車で行けない道はほとんどの車では走破できないであろうという折り紙付きの実力と、パジェロ譲りの堅牢さが売りである。

これにより、子持ちとは言え僕には選択の幅が広がることになった。もちろんそれがアーバンギアを購入した最大の理由だ。

それから数ヶ月の時を経て、いよいよやっと、乗りたい!と思える車両に出会ってしまう。

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Audi TTRSクーペ 8J(MT)

これに決めた。かの有名なニュル24耐SP3Tを2連覇している車両で、2020年で生産終了となるのが決まった車両。

ちなみにTTクーペには世代と呼べるものが3種存在し、それぞれに良さがあるのだが、僕は中でも2世代目にあたる8Jが一番好きだ。その良さを挙げてみよう。

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TTクーペ 8N (出典:Wikipedia

初代TTクーペは8Nと呼ばれ、元はポルシェとなるはずであったデザインが採用されたという逸話がある。

初代ということもあり、TTRSという最上位グレードは設定されていない。MTの設定があるというだけで僕の中では価値がある車両だが、エクステリアのグレイ(宇宙人)感がいまいち好きになれないという理由で特段欲しいとは思わなかった。

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TTクーペ 8J(出典:Wikipedia

本命の二代目TTクーペである8Jはエクステリアを完璧に女体化。美人以外何者でもないという感想を僕は抱いた。前々代の愛車であったAlfaromeo156もこの女性的なフォルムに一目惚れして購入している。

話を8Jに戻すが、エクステリアは品性を感じる、より大人びた印象を受ける。レーシングカーからインスピレーションを受ける街乗りスポコンカーなどにありがちな品性の欠如を感じさせないのはこのクーペにあって奇跡に近い芸当だ。

そしてTTRSというスーパーカーに片足を突っ込んだグレードの設定とMTを選択できるという三代目TTにはないアイデンティティが存在する。(ただしMTの設定は2010年〜2011年までのわずか1年間に販売されたTTRSグレードのみで、今では絶版ということもあり希少車となっている…)

内装も8Nではなかった2DIN規格のナビに対応しており、ブラックを基調とした室内にシンプルにまとめられたアナログメーターが男心をくすぐる。

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TTクーペ 8S (出典:Wikipedia

そして3代目となるTTクーペは8Sと呼ばれ、外観に思い切った変化を施される。

8Jにあった女性的フォルムは消え、どちらかというと男性的な顔つきとなる。丸みを帯びたフォルムからエッジを効かせたフォルムとなったことによるものだろう。

個人的にはこのフォルムは減点対象となる。なんだか品性というよりはガンダムエヴァンゲリオンのような風態という印象を抱く。

ヲタに偏見はないつもりだが、それ専用にSTIという車が用意されているではないかと思ってしまう。

そしてこの8Sにおいて、個人的に失望した最たる理由は内装だ。具体的にはメーター周り。

なんとアナログメーターではなく、全てデジタル表示となったのである…先進的と言えば聞こえは良いが、これでは単なるデバイスである。

車の世界のみに適用される言葉ではないが「新しいから」や「高価だから」というのは、なんの評価基準にもならないということの典型的な例と個人的には感じてしまう。

もちろんこれはあくまで個人的な評価であり、価値観を否定するものではないことを申し添えておく。

今やATのほうが速いことは百も承知だが、MTの設定がない時点で僕個人は購入したいとも思わない。

ここで話を戻すが、僕は以上の理由から8JのTTRSを選択したわけだ。しかしこの選択には決してTTクーペに対する情熱とは無縁であると言い切りたい。なぜなら僕はTTRSの8J以外に興味はないからだ。

雪国に住んでいるということもあり、ただでさえ貴重な四駆クーペで、しかもMTを選択できるというのは正直言ってこの車両くらいしかないのである。故にもともと選択の余地などなかったのである。

まだ納車までは遠いが、せっかくこの偏屈が好んで乗ろうと決めた車両だ。末長く乗りたいものである。